秋葉神社の由来

秋葉山上に鎮座の秋葉神社は、新津の旧家桂家によって創建された神社です。御祭神は

配神:菅原道真朝臣(すがわらみちさねあそみ)
主神:大巳貴神(おおなむちのかみ)(御別称:大国主命)
配神:大物主命(おおものぬしのみこと)

と申し上げます。

いまから二百二十二年前の宝暦十一年、桂家三代六郎左衛門誉春は功により藩主溝口候から田家村の山地を賜りました。よって誉春は、市中の反映を図るため、祖先以来邸内に奉祀してきた秋葉神社を、松の緑につつまれた景勝の地に奉遷して当地の鎮守とし、山は秋葉山と称しました

以来信徒は日に日に増し、春秋の祭典はもとより、四季を通じて行楽の地として市民に親しまれ、神験またあらたかであるとして、尊信者は近郷はいうまでもなく、遠くは津川、三条、新潟、北蒲原方面にまでおよび、ことに津川町では講を結んで祭典ごとに総代が参拝して神符を受けたといわれます。

いまの社殿は明治三年、本殿、幣殿、拝殿とも桂家の自費により再建され、祭典も代々同家によって行われてきましたが、昭和三十九年、神社の管理、運営は桂家から秋葉町内に委譲されて、現在は秋葉の全町内で祭典、管理運営が行われております。

また、これまで境内社として祀られてきた琴平神社(御祭神大物主命)、天満宮(御祭神菅原道真朝臣)の両社は昭和五十八年一月、秋葉神社へ合祀されました。

私たちはこうした由緒正しい秋葉神社を地域の鎮守として、また火伏せの神として朝夕八開手(やひらて)を打ち、全庁内こぞって健全な運営を図り、ますます御神徳の発揚と地域の繁栄を祈願し、崇敬の念を高めたいと思います。

昭和五十八年十月
石川新一郎 謹識

注1. 原文は縦書き。
2. 主神名が原文では「大巳貴神」となっているが、正しくは「大己貴神」であろうと思われる。しかしここでは原文通り「大巳貴神」と記載した。なお、「御祭神」のページでは「大己貴神」とした。
3. 本ホームページにおける「秋葉神社の歴史」はこの文章をベースとして記載した。

宗教法人 秋葉神社